このイベントは文字通り、多摩川源流のトレイル70kmを一周するというもの。
トレイルレースで何度かお会いしたハリ天狗さんにお声掛けいただき、参加することと相成りました。
参加メンバーは各トレイルレースの超エリートランナーばかり。
ハセツネサブ10ランナーや各大会の上位入賞者などトレランの猛者が多数参加。
そんな中、至って平凡な私ではありますが、
猛者の皆さんと一緒に走れる、
しかも多摩川の源流という最高のロケーション
ということで非常~に楽しみにしてました。
ちなみにコースはこんな感じ。
奥多摩のさらに奥、山梨県丹波山村をスタート。
反時計回りに走って唐松尾山、笠取山、倉掛山、大菩薩嶺を経由し、また丹波山村に戻ってくるというものです。
当日の装備。
SALOMON ADVANCED SKIN S-LAB PACKとチビちゃん人形。
水は1.5ℓのみ、補給はチェックポイントにある茶屋で補給することに。
スタートはウェーブスタート。
タイム上位者になればなるほどスタート時間が遅くなる「鬼ごっこ形式」
私はちょうど真ん中あたりの6:45AMでスタート。
※ハリ天狗さん、写真ありがとうございます!
スタート地点からガソリンスタンド裏手の道を通り、熊・鹿対策用のフェンスを越えるとトレイル入口。
約5kmの工程で、標高600mから一気に1500mまで登り詰める。
スタートしたばかりだから乗り切れるけど、後半にこんな登りがあったら結構しんどい。
山中は霞が掛かっていて、時折白の世界に包まれ幻想的な雰囲気。
【8:42】
スタートから約2時間後、8km地点、1か所目のチェックポイント前飛龍(1954m)到着。
展望良いけど周りは真っ白。
目指すはレース最高峰(2109m)、唐松尾山へ。
次のチェックポイント唐松尾山までのトレイルは、全体的に足場の良いシングルトラック。
登りながらも気持ち良く走れる。
飛龍山付近の分岐道。
東に行けば雲取山。
源流の山々は初めてだが、よく知っている雲取山の名前が出てくるとちょっと嬉しい。
道を通る人は殆どなく、ぐるりメンバーのみ。
静かなトレイルをひたすら自分のペースで前進する。
70kmの壮大な鬼ごっこではあるが、その殆どは自分との対話の時間。
将監峠到着。
シングルトラックからここだけ突然視界が広がる。
左手には高原のような風景♪
一瞬駆け下りたい気分になるが、ここは我慢。
再び前を向き直し、登りを行く。
木の幹に案内板。
下を向いてると思わず見落としそうになるので注意。
【10時24分】
スタートから約3時間半後、18km地点の唐松尾山到着。
源流ぐるりの最高峰2109mなれど、木々に囲まれており
残念ながら展望はない。
次なるチェックポイント、笠取山を急ぐ。
しかしこの後、
笠取山までの4kmで分岐を間違え、2人で道に迷ってしまう。
タイムロスすること1時間強。
迷った道はこんな道。
道というより道がない(苦笑)
道なき道をぐんぐん降りること250m、ついには竹やぶまで出現。
竹やぶ掻き分け下るも道らしい道は現れず。
多摩川源流探検隊と化しておりました(^_^;)
あきらめて元ルートに復帰した頃には、私より1時間半遅れでスタートしたのまダッシュさんに
ス~~イスィッと抜き去られたところでした。
時間制限内にゴールできるか微妙なタイム、赤信号ピコピコ点滅(@_@)。
ということで写真撮影もほどほどにして、ランに集中~。
っといっても、やっぱり綺麗なものを見るとパチクリ撮ってしまう。
【12:07】
22km地点、標高1953m、ようやく笠取山に到着。
ここまで来るのに5時間半近く掛かってしまったよ。
笠取山、会いたかったよ、君に。
てっぺんからの素晴らしい景色を見せておくれ。
真っ白っす。。。
ガスッテ~ラ。
でも写真撮り終えた後は、次第に晴れて
美しい景色を見せてくれたのでした(^◇^)
笠取山山頂からの下りは稜線。
360度、大パノラマを一気に駆け下りるのは視界に遮るものがなく気持ちが良い。
ここからは基本下り。
ロスしたタイムを取り返すべく、写真を撮る間を惜しんで走ることに専念。
といいつつ、倉掛山で案内板が見えずに再び20分ほどミスコース。
これもまた自己責任(~_~メ)
多摩川源流ぐるりには、途中に関門がある。
大菩薩嶺の手前、42km地点、柳沢峠。
ここに15:00までに到着しないとタイムオーバーとなってしまう。
せっかく源流一周できるチャンスなのに、タイムオーバーで次に進めないのは辛い。
倉掛山(32km)から柳沢峠(42km)までの距離は約10km。
残り時間はあと1時間10分。
平地なら余裕で間に合う時間だが、ここは山。
時間がない。
ダッシュである。
ダッシュダッシュ~。
ダッシュダッシュダッシュ~。
ダッシュダッシュダッシュダッシュ~。
なんとか間に合った!!!
【14:53】
42km地点、標高1472m、
制限時間の7分前に柳沢峠関門到着。
最後まで走れる喜びで大根脚とココロ爆発。
自動販売機でスポーツドリンクとコカコーラゼロを購入し、水分補給も完了。
欲を言えば、コカコーラはカロリーあるやつが欲しかったw
ぐるり最後の登り、
百名山、大菩薩嶺を目指す。
山に再び入るとそこは苔に覆われた緑の世界。
木々をはじめ、石までに苔が生えた状態。
心なしか空気がひんやり。
走る身体が冷やされて、疲れも感じさせない。
【16:07】
50km地点、標高1700m、丸山峠到着。
ここからさらに斜度があがり大菩薩嶺へ一気に向かう。
ペース上がらず、休み休みになってしまった。うへ。
【17:10】
54km地点、標高2056m、大菩薩嶺山頂。
一面霞に覆われた白世界。
山頂には多くの岩。
この場所にはどことなく神妙な気持ちになる雰囲気がある。
それもそのはず。
この先には賽の河原が。
高く積み上げられた沢山の岩山が点在しており、
どこの世界に迷い込んだかと思うほど幻想的な空気に包まれる。
【17:35】
56km地点、大菩薩峠到着。
夕方17:00を過ぎていたため、大菩薩峠の小屋はすでに閉店。
残り14km、
制限時間19:00、残り時間が1:30を切った。
あとは下りのみ。
標高2000mから一気に600mまで下り切る。
山中、光が射さない暗がりを夢中で駆け下りる。
走行距離と標高を気にしながら。。。
無我夢中。
【19:05】
多摩川源流ぐるり、ゴール。
制限時間を5分オーバー。
時間オーバーは非常に悔しい結果だったが、それよりもぐるり一周を満喫できたことが嬉しかった。
走行時間12時間20分。
この時間、どこかで5分くらい削れたかもと思ってもみたが過去を振り返っても仕方がない。
自分で痛い思いしてミスコースしたので、次回に活きるだろう。
■タイム表
■速度・標高実績
さいごに
多摩川源流ぐるりという、
手作り感と温かみ満載で
しかも参加者が猛者ぞろいという
非常に恵まれた環境で走らせてもらえたことに、
心から感謝です!
スタッフに回られた皆さま、ランナーのみなさまどうもありがとうございました!
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