前日受付、当日朝6:00スタートという、土日を使ってのレース。嫁さんに不評を買いつつも強行。
全長約55キロ。制限時間14時間。
第一関門(7時間)、第二関門(11時間)がある。
コースは、箱根湯本から金時山を越え、芦ノ湖の西側を南下。その後芦ノ湖最南端から最北端まで平地を北上。
そして桃源台から箱根最高峰、神山を一気に登り、ゴールの箱根彫刻の森美術館まで一気に下る。
<前夜祭>
前夜祭では日本トレイル界のトップランナー、鏑木豪選手と横山峰弘選手、間瀬ちがや選手も参加。そしてアメリカからは50日間連続で毎日フルマラソンを走った男、ディーン・カルゼナス氏も参加した。
カルゼナス氏のフレンドリーなスピーチと、鏑木選手の朴とつとしたいい人そうなトーク、それに横山選手の会場を巻き込むトークで、会場は盛り上がった。
実はレース前に、箱根のトレイルを走ることについて、ある団体から否定的な意見書が提出されていた。
それだけに、みんなでこのレースを成功させようという思いは強く、運営委員からもトレイルに配慮したランと、ゴミを出さないよう注意が呼び掛けられていた。
そういう前提がある中で、前夜祭で参加者が意識を共有できたのは、意義あることだと思った。
<レース当日 朝~スタート>
朝3:40起床。小田原のビジネスホテルにて。
前日は21:30就寝。テレビをつけると映画『iロボット』がやっていたので思わず見そうになったが、泣く泣くリモコンを切る。
就寝中は、空調を付けてるのになぜか汗だく。レースの緊張からか、もしくはベッドが慣れないせいか夜中何度も起きてしまった。
レースは、箱根湯本ガーデンミュージアム前からスタート。いきなり登り、というかスタートが坂。
号砲と同時にランナーがぞろぞろと動く。
スタート位置が前から真ん中の方だったので、モロに渋滞にはまった。
1時間ほどすると人もバラけ始め、レースらしくなってきた。
<絶景だよ!尾根走り>
しばらく苦しい登りが続いたが、明星ヶ岳を越えると見えるのは青空!!!そして尾根づたいからは箱根を一望!!!あまりの気持ち良さに両手を広げた。
尾根からの絶景は、箱根トレイルの醍醐味と言えるだろう。
尾根づたいを走るため、比較的平坦。
体力を温存しながら走る。
そして、スタートからちょうど3時間後(9:00)、金時山頂到着。
ここでは、飲み物や大福の販売をしており、レース運営委員からも「ぜひ買ってくださいね」とアピールされていた。
そんでもって、ポカリスエット500m㍑とよもぎ大福を購入。
頂上で食べるのは気分がいい。
運営委員の人に、富士山をバックに写真を取ってもらった。
<トントン拍子で第一関門>
レースに戻ると、高度1000m前後の平坦な道が続く。
登り下りもあるが、平坦な道が多いのでスピードを維持しながら走ることができる。
第一関門の芦ノ湖展望公園は10:20到着。距離はたぶん25キロ地点といったところか。
エイドステーションで水を飲む。
走っているときは、糖分が多い飲み物を取るから、むしょうに水が飲みたくなるのだ。
このレースでは、計5カ所のエイドステーションがあり、無料で水とアミノバリューをくれる。
その他にも自販機があったりして、飲み物不足で脱水症状になる心配もない。
<コーラ投入!>
さらに芦ノ湖を南下し、山伏峠へ。
日差しが強いせいかよく汗をかいた。ハイドレーションにあるVAAMとポカリのミックスも残すところ1㍑となっていた。
展望公園には自販機があった。そこでコーラを買いグビグビ飲む。超旨い!そして糖分もばっちり補給。
えいっ、コーラもハイドレーションに入れてしまえと、コーラを注ぐ。
見る見るうちに液体が茶褐色に。
走ると、振動で炭酸が振られ、ハイドレーションがパンパンになった。これで背中からコケたら爆発するだろうなぁ、と一末の不安を抱えながらも、走った。
ここまでの尾根づたいのコースは景色も良く足にやさしいトレイル。
ランナーも快調に走っていた。
下りになるとトレイルランナーが強い。
ランナーが恐る恐る下る一方で、トレイルランナーは地面からの突き上げの少ないトレイルシューズでガンガンに攻める。
シューズの軽量性とアウトソールの衝撃吸収性。
シューズ選びでは永遠の課題だ。
<芦ノ湖 ランナーの逆襲 ~第二関門まで~>
芦ノ湖最南端から10キロほど北上し、芦ノ湖キャンプ村までの道は、まさにロード。平地である。
ランニングシューズを履いたランナーの長所が最も活かせる区間。
ランナーが足取り軽くロードを駆け抜けていく。
私は、巡航速度で何人か抜きつつ(ランナーには抜かれつつ)なんとか走りきる。
14:00(8時間)に第二関門到着。
<難関 神山登り>
第二関門を越えると、ゴールまで12キロ。
本レースの最大の難関。箱根最高峰、神山登り。
標高800mから頂上1438mまで一気に登り詰める。
もともと登りの苦手な私にとっては鬼門である。SUUNTOの高度計とにらめっこをしながら、頂上まであと何メートルか確認する。
1200mまでは急勾配。
急激な登りのせいか頭がクラクラし、吐き気までしてきた。
1度休憩を挟みつつフラフラになりながら1時間半かけて頂上まで登る。
平地に慣れきった後にこの登りはきつかった。
<空飛ぶダウンヒル>
ゴールまでの残り8kmは下り。私の好きなダウンヒルだ。
膝の状態も悪くないし、かなり思い切って攻めることができた。
レオナディバイドにsuperfeetのインソール。これで岩や木の根の突き上げなんて怖くない。
はっきり言って飛んでました。
体は超脱力状態。手はブラブラ。
岩場を飛び越え、カーブではジェットコースターよろしく土の側面でコーナーリングする。
多くの人が膝に痛みを抱えながら走っているところで、ひとりかっ飛ぶ。
(後ろからけたたましい足音で驚かせてしまってごめんなさい。)
途中、調子に乗り過ぎて、滑って地面に顔面を強打したり足が攣ったりした。
それでも勢いが勝りゴールまで一気に快走?怪走?
そしてゴール。タイムは11時間1分20秒。
レース中、10時間台でゴールしたいと思っていたが、やはり神山の登りの遅さが響いたと思う。
次回は登りが得意とはいかないまでも、人並みになれるようにしたいと思う。
それにしても景色のいいレースだったなぁ。
■装備品
シューズ :montrail レオナディバイド+superfeetインソール
時計 :SUUNTO t6+フットポット →スタート1キロ地点で故障
ザック :Gregory リアクター(11リットル)
ライト :Brack diamond →使用せず
食糧 :VAAM 2リットル →補給含め3リットル消費
:POWER BAR GEL 3個 →2個消費
:カーボショッツ 1個 →完食
:アミノバイタル 6個 →完食
:ベスパ EX-80 1個 →完食
:ベスパ スポーツドリンクアルミパウチ 1個 →完食
:カロリーメイト 4本 →1本消費
:果汁グミ 2袋 →うち5,6個消費
備品 :UNO フェイスクリーナーシート 1袋
POWER BAR GELは粘性が高くかなり甘かった。
移動中に影響補給できるので重宝したが、食べる時は「ウェッ」って感じ。
レース中は暑かったせいか、帽子のツバを後ろにしていても首の後ろが火照った。
定期的にフェイスクリーナーシートで首の後ろを拭いたら、スッキリ!
夏場のレースに使えそうだ。
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