2008年1月16日水曜日

漫画『岳』を読んで思うこと

会社の仲間から『岳』という漫画を借りて読んでいる。
山を舞台にした山岳救助に関わる人たちの物語だ。

物語では、ほぼ毎話のように人が事故や遭難し、死ぬ姿が描かれている。しかも私たちが想像だにしないかたちで。。。
容赦ない描写に一瞬引いてしまう。

山というものはこれほど危険なものなのか。
トレイルランをする私は、春夏秋の暖かい時期に2000m級の山までは行くことはあっても、雪山などそれ以上の厳しい環境に身を置いたことはない。

行かないのは、寒がりということも一因なのだが。。。
(もちろん事故は雪山だけに限らないが)
余計に怖くさせられる。

物語に話を戻すと、
主人公(三歩(サンポ))は、山岳救助のボランティアをしている青年。彼は世界の山を登り、経験抱負且つ天性の明るさを併せ持っている。そして彼は過去、山で多くの仲間を失ってもおり、山の厳しさも知っている。
それでも山に魅せられて、山に住み山岳救助のボランティアをしている。

彼らの救助によって命を取り留める遭難者もいるが、そうでない人もいる。
救助者は危険を冒して救助をするが、自ら命を投げうつわけにはいかない。超えてはいけない一線ぎりぎりまで懸命に救助する姿が、山の過酷さを物語る。
別地点に二人の遭難者。どちらも一刻も早く救助しないと命の危険がある。そんな時、どちらを先に救助するのか。究極の状況下で、命を選択をするなんて重すぎる。。。

また物語は、主に以下の視点で進んでいく。
・遭難者
・遭難者の家族や関係者
・救助者

読んでいくと、自分がそれぞれの立場を疑似体験しているかのような感覚になり、妙に感傷的になってしまう。

最近は、山の事故が増加しているようだ。トレイルレースも然り。
山に行く人が増えた分だけ、事故に会う数が増えている。
トレイルラン歴10年。トレイルに慣れてきている今、私ももう一度山の危険を再認識して掛からなければならないと思った。

気をつけてもし過ぎることはないのだから。

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